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いしのまきNPO日和 Vol.004

  根付き始めてきた活動
今回は、牡鹿半島で震災後に根付いてきたNPO活動を紹介したい。
8月上旬、JICAの事業でフィリピンの若手行政職員らが漁船に乗り込み、狐崎浜の養殖筏を視察した。漁師の方の案内で下記の養殖現場を和やかにも真剣に学んでいた。牡蠣の漁村では、東日本大震災以前に、こんな光景はなかっただろう。14963668_1127869943962688_1127621313_o

復活への思い
牡鹿半島の各浜では震災による津波で養殖筏などの施設が壊滅的な被害を受けた。各浜の漁協・漁師の皆さんは必至の作業にあたり、少しずつ復旧を進めていた。その時期、浜にNPO団体やボランティアが入ってきた。がれきの撤去から始まり、暗中模索の中、地域の人々とのつながりができ徐々に浜に根付いてきた。

新たな連携の流れ
牡鹿半島で支援活動をしていた各団体は、時間の経過によるニーズの変化に伴い、連携をとる必要性に気づき、協議を重ねてきた。その結果。昨年2月に一般社団法人おしかリンクが設立される。代表理事に犬塚恵介さん、専務理事にCafeはまぐり堂などを運営する亀山貴一さん、下記オーナー制度を手掛けるピースボートセンターいしのまきの山元崇央さん、理事には震災にも負けず復活を果たした割烹民宿めぐろ若旦那の目黒繁明さん、浜へ行こう!実行委員会などの活動をしている杉浦達也さんなどが就任。
震災前から牡鹿の地でがんばる方や、支援がきっかけでこの地に魅せられ活動を続ける方々が参加して、プラットホーム的な団体が作られた。
初めに紹介したJICAの事業受け入れも一例で、ワンストップ窓口として更にスムーズな分担ができるようになっている。

牡鹿半島の今後
一般社団法人おしかリンクの事務所を訪ねてみた。場所は荻浜の県道沿いにある佐藤商店跡地にある3坪ほどの仮設店舗「湾(ワン)ショップおぎのはま」。震災後、地域のためにと再開した佐藤商店さんが事情により、継続が難しくなり、おしかリンクが引き継ぎ運営している。

犬塚さんはこう語る。「この場所は地域の息抜きの場。さっきまでおじいちゃん14997007_1127869930629356_518322984_nが1時間くらい世話をしていました」確かに次々と浜の人たちが現れる。
訪れた漁師の武田達さんは「ここは地域のお茶っこの場。大事なところだよ」と語る。地域に根付くとはこの事だと思った。

おしかリンクでは現在、浜の高台の民家を借り協力者と共に古民家リフォームをし、交流の場を作っている。ちょうど高台の集団移転先の近くに位置し、様々な使い方が考えられる。更に、将来について犬塚さんは「もともと、浜には豊かな山畑があり地産地消されていた場所なんです。今後手に入らなくたった山を少しずつ綺麗にして、浜本来の姿を取り戻したい」と語る。NPOの力だけで進められる話ではない。しかし、地域に根付いた店や人とのつながり、そして点と点を結ぶネットワークが確実に変化を生み出していることは間違いない。牡鹿半島の今後が楽しみだ。

特定非営利活動法人いしのまきNPOセンター
理事  黒澤健一

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